2021年3月12日金曜日

卒業式を挙行しました。

卒業生代表「別れの言葉」を紹介します。
「別れの言葉」  厳しい寒さがようやく過ぎ去り、梅の花が春を告げるように咲いています。  ただ今、私たちは卒業証書を手にし、感激と達成感の気持ちで胸がいっぱいです。新型コロナウイルスが依然変わりなく猛威を振るう中、私たちのために卒業式を挙行して下さり、本当にありがとうございます。  眼を閉じればこの三年間体験してきた数多くの出来事がはっきりとよみがえってきます。  大きな制服に身を包み、沢山の不安と少しのワクワクを胸に、新しい世界へ飛び込んだ一年生。授業ごとに変わる先生方。見慣れない教室、右も左もわからない私たちでしたが、目の前に楽しい行事が次々に現れてきました。  学校生活が始まり、クラスメートとの距離の縮まりを感じ始めたころ、宿泊学習が行われました。ずんずん山を登っていく仲間の背中を追いかけ、自らを鼓舞して辿り着いた頂上からの景色は今でも忘れていません。レクリエーション、飯盒炊爨、様々な形で協力し合い、最終日を終える頃には、私たちは旧友のような仲を築くことができました。  自分で行動することを求められ、とまどいながらも大きな成長を感じることができた経験でした。  制服が体になじんできた二年生。後輩たちの見本となるために、より一層自分の行動に注意を払うようになりました。  職場体験では、将来のビジョンを見据えるため、各々が、希望する職種を体験しました。職場の人たちの話を聞き、仕事を体験することで働くことの難しさ、大変さ、楽しさを理解することができました。  一年生の頃と違い、自分たちが主体となって取り組むようになった二年生では、一人一人が誰かのためを考えて行動することを意識し、社会に出る力をつけ、大きく前進することができました。  しかし、昨年二月に発生した新型コロナウイルスにより、二年生の学校生活は突然終わりを告げました。緊急事態宣言による一斉休校、まだ誰も経験したことのない出来事に私たちはとまどいを隠せませんでした。六月からは学校は再開しましたが、楽しみにしていたさまざまな行事はなくなり、授業日数も足らず、試験範囲は縮小され、変更に次ぐ変更に振り回される日々でした。このまま何も出来ず三年生は終わってしまうのかとさえ思いました。   しかし、先生方は私たちのために尽力してくださいました。KTを作り、授業の時間を確保して下さり、そのおかげで土曜日登校やぎりぎりまで授業をしなくてはならない事態は回避されました。そして、学習環境の変化は最小限に抑えられました。  また、プログラムを組み替え、中学校最後の体育大会、文化祭を開催してくださいました。体育大会では新しい競技を作り、文化祭では立ち位置の間隔を調整するなど、私たちは安全に行事を楽しむことができました。 人生初の受験という大きな壁にも先生方は一緒に立ち向かってくださいました。親には言えない不安や進路の相談にも耳を傾けて下さり、私たちの不安が和らぎました。  思い返せば、私たちはたくさんの方々に支えられて卒業の日を迎えることができました。 用務員さん、私たちの学校生活に役立つようにと整備や修理をして下さりありがとうございました。調理員さん、いつもおいしい給食を作って下さりありがとうございました。 在校生のみなさん、みなさんのおかげで私たちは先輩として責任感を持つことができました。これからはみなさんが先輩として責任感を持って後輩たちを導いてください。先生方、いつも私たちのことを考えて行動して下さりありがとうございました。特にこの一年は未知の状況で鳴れないことをしなければならず私たちより大変だったと思います。本当にありがとうございました。これからもずっと変わらず個性的に生徒を導いてください。  お父さん、お母さん、いつも私たちのことを第一に考え、わがままを聞いてくれてありがとうございました。家族のおかげで私たちはここまで成長することができました。これからもたくさん迷惑をかけてしまうかもしれませんが、よろしくお願いします。未熟な私たちをこれからも支えてください。  もったいないくらいに素晴らしい方々に見送られて私たち一九二名は光明台中学校からそれぞれの新しい世界へと進みます。私たちはこの素晴らしい学校を、仲間を、先生を忘れません。この光明台中学校が、笑い声の絶えない輝く学校になることを願い別れの言葉とさせていただきます。 令和三年三月十二日  卒業生代表 明松子龍